本当の意味での国際人とは?

多文化主義政策を導入しているカナダの学校は色々なバックグラウンドを持った生徒がいます。子供のクラスメートも多文化。バースデーパーティーで知り合うパパ・ママと話をしているだけで色々な文化に触れられて勉強になる。今日は国際人は英語力だけではなく、立ち振舞いが重要だと気付かされたお話。

面接中に気付いた

日本で面接官として面接中に気づいたこと。今からお話しする方はアメリカで十数年間生活されていた方。その方は日本人なので見た目はどこにでもいる普通の日本人。募集している職業の経験があり、候補として十分な方。英語力もあり、海外とのコミュニケーション能力は高そうな履歴書でした。

が、面接を始めると。。。

身振り手振りで経歴を説明、質問以外のことも話してくれました。言語は日本語でしたが、まるで英語で外国人と会話しているよう。少し話が長い方で(笑)、そのまま話しをしていただくと随所に自分が応募している職業に貢献できると以前の職歴をあげてアピール。

それはとても良いことですし、面接は自分についてアピールをする場所。自分ができること、そして将来やってみたい仕事など、応募している会社の背景などを考慮したうえで先方に伝えることは重要です。そして、時にはその職務に情熱を感じ、熱く語っていただくことも大事。

しかし、妙な違和感

しかし、なぜかこの方に違和感を感じてしまいました。なぜ、私が大きな違和感を持ってしまったのでしょうか?これは海外での経験が長すぎて日本人の振る舞いから大きく外れてしまったから。その方が日本人なので相手の日本人は幾ら経歴を見てその方が長い海外生活を送られている方でも普通の日本人と話している感覚で会話をします。しかし、その感性から外れると、最初に期待していた言動から外れてしまい大きなギャップを感じる。そして無意識のうちにそのギャップに違和感を感じてしまう。

対象が誰か? Know your audience!

日本人が日本人にアピールする場合、やはり日本の文化に合わせたうえで面接に望むこと。面接官が外国人の場合は違いますが、相手が日本人の場合、日本人に違和感のない会話の進め方で自分の英語力とコミュニケーション能力をアピールする必要あり。本当の意味での国際人とは瞬時に相手の文化や価値観に合わせることができ、お互いが気持ちよく会話できるようにできる方ではないでしょうか。

相手に合わせる

子供にも多文化国家の中で相手の文化を知り、話している相手に違和感を与えないように接することを教えたいと思います。自己主張をすることはとても大切。自己を主張しながらディスカッションを通じて相手を知り、それに合わせて円滑に会話や交渉を進める技術が必要ですね。英会話ができるビジネスパーソンは多くいます。面接時に英会話以外のコミュニケーションスキルや準備を転職エージェントに相談するのもアリですね。外資系企業への転職はJAC Recruitment

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