電子レンジとスマホから出る電磁波の赤ちゃんや子供への影響と対策。

電子レンジやスマホから出る電磁波は本当に赤ちゃんや子供に悪い影響があるの?そもそも電磁波って何?電子レンジとスマホ以外にも電磁波を発するモノは?人体にどんな影響があるの? どうやって対策すればいいの? など

本記事ではそんな疑問にお答えします。

この記事を書いている人は2人の子育て真っ最中のお父さん。子供に本当に悪い影響があるのでしょうか?調べた情報と実際に我が家で行っている対策をシェアします。

電磁波とは?

空間の電場と磁場の変化によって形成される波(波動)。

電磁波には波のような性質があり、電界と磁界が影響しあいながら、空間を伝わる。1秒間に振動する回数を周波数Hz(ヘルツ)という単位で表す。1回振動する間に進む距離を波長といい、1秒間に約30万Km(キロメートル)進む。

引用:「身のまわりの電磁界について」環境省 環境保健部 環境安全課

周波数の単位

  • 1,000Hz=1kHz(キロヘルツ)
  • 1,000KHz=1MHz(メガヘルツ)
  • 1,000MHz=1GHz(ギガヘルツ)
  • 1,000GHz=1THz(テラヘルツ)

電磁波を発する身近なモノ

電磁波を発する身近なモノは意外と多くあります。ざっと書き出しても20個は簡単に見つかりました!電子機器は特にACアダプターは電磁波を強く発しているので要注意。実は太陽や雷も電磁波を発しています。

 

電子レンジ ホットプレート
スマホ コーヒーメーカー
テレビ 炊飯器
パソコン 冷蔵庫
オーディオ関連 電気シェーバー
スマートウォッチ 電気毛布
ルーター&無線LAN 電気コタツ
ラジオ(FMラジオと短波ラジオ) 洗濯機・乾燥機
IH調理器 ドライヤー
ミキサー 電動ハブラシ

 

心配で興味がある方は測定器で家にある電子機器を計測してみましょう。お手軽な価格で購入できます。

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電磁波の安全基準

国(総務省)は電波法により安全基準を定めています。
身近なところだと頭の近くで使う携帯電話端末などは、あらかじめ、電波防護指針の基準(局所吸収指針)を守っていることを確認してからでないと販売できないようになっている。また、それぞれの周波数に対するICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)ガイドラインの指針値と規制があります。

引用:「身のまわりの電磁界について」環境省 環境保健部 環境安全課

電磁波の人体に対する影響

電磁波は人にどのような影響を与えるのでしょうか?大きく分けて「刺激作用」と「熱作用」があります。

刺激作用

10MHz(メガヘルツ)までの非常に強い電磁界が頭部の中枢神経系や胴体及び四肢の末梢神経系に刺激を与える。代表的な例は網膜に生じる閃光現象(視野周辺部に点滅する微弱な光を感じる現象)がある。

熱作用

100kHz(キロヘルツ)を超える非常に強い電磁界が高周波電界によって振動し、その振動のエネルギーが熱に変わることで温度が上昇。例は電子レンジ。

電磁波過敏症

ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)ガイドラインで電磁波の規制が行われ、人体への影響がないようになっていますが、非常に弱い電磁波にばく露され、身体症状が出ていると訴える人々がいます。「電磁波過敏症」は皮膚、神経衰弱、自律神経に影響を与えます。

  • 皮膚症状(発赤、チクチク感、灼熱感)
  • 神経衰弱
  • 自律神経系症状(倦怠感、疲労感、集中困難、めまい、吐き気、動機、消化不良、睡眠障害)

電磁波の赤ちゃん・子供への影響

電磁波過敏症」という症状があるように赤ちゃん、子供、老人、病人など、感受性が高い人への配慮が必要。家の周りで電磁波を発している電子機器などの近くには長時間いないように配慮しましょう。

電子レンジから出る電磁波の影響

電子レンジは100kHz(キロヘルツ)を超える非常に強い電磁界で水分子を振動・摩擦し、食材を温めます。その電磁波から私達を守るために電子レンジの扉ガラスには金網(導体)が埋め込まれており、電磁波が遮蔽されている。ちなみにスマホを電子レンジに入れると電波が届かないそうです。もし電子レンジの扉ガラスから微量の電磁波が漏れたとしても、一般家庭にある電子レンジの場所と使用頻度を考慮するとそこまで心配する必要はないと思います。

調理した食材への影響

調べてみると電子レンジで調理した食材の栄養分が破壊されて栄養が減少するとか、電子レンジで調理したほうがお湯でゆでるよりも短時間で温めるのでビタミンCが流出しないとか、電子レンジで調理した食材には電磁波が残っているなど、色々な情報を目にします。

離乳食を電子レンジで解凍すると影響あるのか?という心配もありますが、すでに調理済みなので、個人的には栄養素が破壊されるとは思えません。電子レンジは水の分子などを振動させて摩擦熱より食品が温められるので食材に電磁波が残るのかは不明。

家事や仕事をしながら赤ちゃんを育てていると忙しくて大変!その中、電子レンジを使うことに迷い、湯煎したり、調理に電子レンジを避けて、これが逆にストレスになってしまうなら本末転倒。出来る範囲でやるのが良いと思います。

スマホから出る電磁波の影響

総務省によれば、「電波防護指針の基準(局所吸収指針=局部SAR値)で十分な安全率(50倍)が適用されている。この数値を少し超えたからといって、それだけで直ちに人体に影響があるというものではありません」と国民に伝えています。しかし、局所SARの許容値が国によって違います。日本の許容値はドイツの倍以上

それとスマホの電磁波は体(特に頭部)との距離、電波の状況、発着時の瞬間によって変化。

メーカーの注意喚起

アップルの「iPhone 7 高周波(RF)暴露情報」によると。。。

「。。。曝露を減らすために、ハンズフリーオプション(内蔵スピーカーフォン、付属のヘッドフォン、その他の類似したアクセサリなど)を使用してください。ケースに金属部品がある場合は、デバイスのRFパフォーマンス(RF曝露ガイドラインへの準拠など)が検査または保証されていない形で変化する可能性があります。

引用:iPhone 7 高周波(RF)暴露情報

とメーカー自体も電磁波の影響を認め、消費者に注意喚起をしている点は忘れてはいけません。電磁波にばく露されることにより、身体へなんらかの影響があることは間違いない。

スマホを枕元に置く影響

毎晩、スマホを頭の近くに置くと、日本の睡眠時間が約6.5時間なので1年間で約2,372時間、電磁波の影響を受けることになります。睡眠中にメール受信や急な電話で起こされることを考えると睡眠を妨げるになる。特に電波が繋がりにくい場所で寝ている場合、通常よりも強い電波が出力されるので、要注意。それとは別に注意したいのが、スマホのスクリーンから発せられるブルーライト。就寝前にブルーライトを浴びると、脳がまだ昼間だと勘違いして睡眠を促すメラトニンという物質が分泌されなくなり、寝付きが悪くなる。就寝の3〜6時間前からメラトニンの分泌が増え始めるので寝る前の利用は避けましょう。

スマホの電磁波を遮断する対策

でも、どうしてもスマホの目覚まし時計は必要という方は機内モードに設定することによりスマホの通信を遮断することができる。機内モードの機能は飛行機の離着陸時に飛行機の通信機や、ナビゲーションシステムの妨害を阻止して飛行機の安全を確保するため。しかし、機内モードでも実はWi-Fiをオンにすることができるので要注意。

スマホの機内モードとWi-Fiの確認方法

ステップ1:機内モードをオン。Wi-Fiの項目を確認。

ステップ2:Wi-Fiがオンになっている場合はオフにする。

ステップ3:Wi-Fiをオフ。

ステップ4:設定画面で機内モードがオンになっていることとWi-Fiがオフになっているのか確認。

 

SAR値とは?

電磁波の安全基準で触れた局所吸収指針の局部SAR値は比吸収率(Specific Absorption Rate)の略。人体が電波を発する機械から、一定の時間でどのくらいのエネルギーを受けるのかがわかります。単位はW/kg。キログラム(kg)あたり何ワット(W)の熱エネルギーを吸収するかという単位。値が大きいほど人体への影響が大きい。日本はアメリカより許容値が高く設定され、ドイツと比べると倍以上です。

許容値
日本  2.0W/kg
アメリカ  1.6W/kg
ドイツ  0.6W/Kg

 携帯電話/スマートフォン機種別SAR値一覧表

ちなみに比較的あたらしいiPhone 7でも1.38W/Kgの数値が出ています。ドイツだと完全にアウト

「iPhone 7 高周波(RF)暴露情報」

2.0W/kg (10g対象) SAR制限
頭部: 1.38
人体: 1.34

電磁波が体に悪い科学的根拠はあるのか?

インターホン研究という国際共同研究

WHO国際保健機構の下部組織(国際がん研究機関)で行われた症例対照研究によれば、脳腫瘍にかかった患者と、かかっていない患者の過去の携帯電話の利用の履歴を比較すると累積使用時間が1,640時間を超える方の神経膠腫リスクが1.4倍と若干高い結果が出たそうです。スマホの長時間利用は避けましょう。

国立ガン研究センター:携帯電話と発がんについての国立がん研究センターの見解

電磁波が体に悪いのはウソ?

明治大学科学コミュニケーション研究所の「電磁波有害説」というサイトを見てみると:

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電磁波有害説
「。。。頭痛吐き気めまい皮膚刺激疲労感不快感などの心身への影響については、電磁波を原因とした影響はないと断定してよい。」

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電磁波有害説
「。。。否定的な思い込みがもたらす効果は「ノセボ効果(nocebo effect)」といわれる。電磁波が直接的に悪影響を及ぼしているのではなく、電磁波という語句に対する否定的なイメージ(危険、有害など)によるものであるといえる。」

という見解もあります。

対策方法とまとめ

色々調べましたが、因果関係を証明するにはもう少し研究が必要。電子レンジとスマホの影響でいうと使う頻度と影響力からスマホ対策をまずは考えたほうが良い。しかし、ノセボ効果にもあるように、「電磁波が体に悪いのでは?」と不安に思っているなら、実際に影響があるのかないのかは別にして、できることは全てやりましょう。赤ちゃんや子供が微弱の電磁波にばく露され、「電磁波過敏症」になる可能性もある。大人も影響があることを考えると:

・電子レンジの場所を見直す

・時間があるときは湯煎して食材を温める

・冷凍された食材は自然解凍させる

・枕元にはスマホを置かない

・スマホを目覚まし代わりに使わない。アナログの目覚まし時計を使う。

・もし、スマホを目覚ましとして使うなら機内モードでWi-Fiをオフ、体から最低でも30センチ以上離れた場所に

・寝室になるべく電子機器を置かない(特にACアダプター)

・電磁波測定器で調べる

・SAR値の低い携帯電話の機種を選ぶ

・通話時にイヤフォンマイクを使う(頭部からなるべく離すため)

・通話時に電磁波シールドメッシュやシールを使う

参考資料

総務省:電波の人体に対する影響&電波利用のホームページ

電磁波情報センター:電波の生体影響に関する最新動向

キョーリン製薬:電磁波の健康被害

武田製報web:ブルーライト対策、していますか?

携帯電磁波レポート

電磁波問題市民研究会